法隆寺の土壁 2
ここではまず塔初重壁・・・
つまりもと壁画の描かれていた土壁の構成について見ることにします。
この壁の下地は、桧の小割材を格子状に組み藁縄で絡めた木舞を作っています。
土壁はその下地に上に3回に分けて溌.られています。
1回目は粘土分の著しく強い土に長さ12~15センチ程度に切断した藁(穂先も含まれている)を混じたもの。
2回目は粘土分の少ない土を細かく節って、これに長さ3センチ程度の藁(穂先や節はほとんど除去されている)を混じたもの。
3回目は、粘土分がさらに少なく砂分の著しく多い箭土に繊維をよくほぐした藁を混じたものを、順次塗り重ねています。
以上の施工順序を現行の左官工程に対応させれば、1回目は荒壁、2回目が中塗に相当し・・・
そして3回目は高級工事において上塗をより平坦に仕上げるために行なわれる切返し塗に当りますが、ここではこれを表土塗と呼ぶことにしておきましょう。
そして、その表土塗の上に壁画の画面となる白土が塗られるのです。
現代でいう外壁リフォームのようなものですね。